太極投

          目 録

01・太極投
02・千 早  (tihaya)11・千早曳 (tihayahiki)
03・落 日
04・戦 風
05・日 輪  (nitirin)
06・紅葉掬
07・夕 月
08・肘衣取 (大 返)oogaesi
09・渦 潮(uzusio)10笹舟巻(sasafunemaki)

 

  ・太極投

 本当の“やわら”とは、一体どのようなものであるか、と、世間に
問い、私は、宇宙真理とその法則を解き明かすカギは、なんであるか
探求し続けて数十年、それから、皆さんが改変することができる唯一
の“象り”とは“太極投”しかないという観点から“太極投”の原点
である“玄”にスポットを当ててみた。
柔道はパワーで形を作り“やわら”と言っているが、その形は固く互
いに重力に向かって戦っているが、その中に空気投という形がある。
押せば引け、引けば押せという、これを繰り返し、タイミングを合わ
せているが、そのタイミングが合った時が空気投になっている。
しかし、互いにタイミングが合わないときは空気投げにはならない。
しかし“やわら”は形ではない、象る。そして、象りは慣性だからパ
ワーにはならないが、象りのエネルギーは“玄”であり、“玄”のエ
ネルギーはポテンシャル、ポテンシャルは呼吸 である。
そのポテンシャルを高めるには、学習とトレーニングしかない。
その“玄”を道教の老子は道といっている。
道とは、形も、色も、実態もない無形のもので、宇宙に存在する精神
意志、意識、作用、更に、エネルギーと言った目には見えないが存在
しているもの、それは? 即ち、ダークマターだ。
“やわら”は“玄”といい、人間は、その宇宙の真理を継承する小宇
宙だ、だから体に手が触れられたときから象りが始まる。
その象りが“太極投”だ。“太極投”は宇宙の真理を記号で現したも
ので、象水流の“やわら”も その様なものだ。
その“太極投”は目には見えないが“玄”という呼吸から生じるエネ
ルギーと千尋を気に伴って作用するエネルギーで、だから相手の生地
を掴む、または腕を握ることはない。
しかし相手の手を取ろうとした時は、相手が反応して堅くなって滞る
から、その時は優しくつまむ! 
摘まんだ手は道具だ、パワーを入れず肘で動作する、つまり、象ると
いうことだ。 
また相手を押そう引こうは力になるから、その押すときも又、肘を使
って圧するだけ、引くときに肘が屈しているときはを引かず、肘を伸
ばすだけだ。
また、相手の作用を形にしないで“玄”のエネルギーで象る。
勿論。生地は掴まない、また相手を押そう、引こうとも思はない、緩
急遅速も考えない。
それらのことは、気で感じるものである。しかし、気は見ることは出
来ないから、気を専らにせず、その情景の在り方に意識を集中しない
その状態は、テレビを見ているときと同じ状態で、周りの状況がまっ
たく見えない事と同じである。
だから、意識を虚にして、体に訴えてくるものを感じて象るだけだ。
そのようになす“太極投”のプロセスは、一次元で起こり(千尋)
次元で 進行する(象り)、三次元では結果となる(万物の理)
その“万物の理”の呼吸参照は(ホー)と息を吸う(フー)と息を吐
くその作用は(ホー)は軽く(フー)は重い、この二者の相対性をう
まく使って投げるのが“太極投”である。
“太極投”と説明するが、相手を投げようと思う心がない、ただ象る
だけのものが“太極投”だ。自信を持て!       

      ・千 尋(ちひろ)YouTube

                                                 (一図)(受方)右足を進め乍ら右手で捕方の左手を掴んで引く
    (捕方)其の瞬間に千早を掛けながら左肘を受方の右手の
        内側から掌を上に向け受方の右側に丸く廻し上げ
(二図)    右手を捻りながら(掌は下に向く)受方の右手を
        柔らかく圧を掛け
(三図)    両膝を屈しながら受方を我が左側に投げ落とす。
    両膝を屈しながら右手で受方の左肩をあてると受方は飛ん
    でいく。

      ・千尋曳(tihayahikiYouTubu

                                                (一図)(受方)右足を進めて右手で捕方の左手首を掴む、
(二図)(捕方)其の瞬間、内側から千早で廻し上げ
(三図)    肘を引いて受方の右手を下方に圧し同時に

                                                (四図)右足を横に開きながら受方の右手を我が右小指側で掴み
(五図)左足を右足の前に踏み込み同時に受方の右手を受方の左
    下方へ曳き
(六図)我が前下に投げる

       ・戦 風(そよかぜ)YouTube

                                                 (一図)(受方)右足を進めながら右手で捕方の左手を取る
    (捕方)其の瞬間に脊椎を緩め腰で千早を描きながら肘で
        受方の左側から丸く円を描き
(二図)    右足を左足の後へ退き
(三図)    左足を横に開き

                                                 (四図)右手で受方の左手を取りながら右足を左足の後へ退き
(五図)左足を右足の内側に戻しながら右手で受方の左手を受方の
    右側下方に引き同時に受方の右手を受方の背後に大きく廻
    しあげ
(六図)受方を我が前下に投げる。

       ・日 輪(nitirin)YouTube

                                                 (一図)(受方)右足を進め乍ら右手で捕方の左手を取って引
(二図)(捕方)其の瞬間、脊椎を緩め腰で千早を描きながら肘で
        受方の右手の内側から掌を上に向けて廻し上げ

                                                 (四図)さらに千早を描きながら右足を浮かし
(五図)左手を捻り受方の右手を優しく取りながら左足を横に開き
(六図)我が左横へ圧して倒す。

      ・紅葉掬(もみじすくい)YouTube

                                                 (一図)(受方)左足を進めながら左手で捕方の右手を取って引く
(二図)(捕方)其の瞬間、脊椎を緩めながら千早を描き肘で受方
        の左手の内側から掌を上に向け
(三図)    体を右側に捻りながら右手も水平に廻し

                                                 (四図)右足を左足の後へ退きながら我が左手を受方の右肩に当て
(五図)左足を横に開きながら受方の左手を圧し同時に受方の右肩
    を優しく引き落とし
(六図)受方を投げる。
    この時受方がまだ、受けないときはさらに二之歩をしなが
    ら受方の右肩を軽く押す。

       ・夕 月(ゆうづき)YouTube

                                                (一図)(受方)左足を進めながら左手で捕方の右上腕を押さえる
(二図)(捕方)其の瞬間、千早を描きながら左手を受方の左手の
        内側から掌を上に向けて廻し上げながら
(三図)    受方の左手の郄門の穴に右小手を当て圧しながら
        外側に外し

                                (四図)右肘を伸ばしながら
(五図)受方の左手を圧して倒す。(肘衣を取られても同じこと

 

                                       

   

       

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