雲漢記

       抱虎からの制御法

         目 録雲漢

46・常に前向き
  ・一喜一憂しない
  ・太極舞とは
46・包 虎
47・彩雲飛
48・独 古
49・銀杏返
50・水 仙
51・敷 島
52・美吉野
53・紅千鳥
54・撫 子
55・紅葉折
56・関 山
57・獅子頭
58・雪 下
59・鳳仙花
60・松 葉

         ・常に前向きに
   
 有事の時に、負けてはいけない、勝たなければならない、と言う
感覚は私は持たない。
私が重要視するのは結果より過程だ。
漠然とした極める(制御)対し、制御にたどり着くために必要な景
色の象りを常に重きに置いている。
パワーを込めて殴ってきたら、その景色を意図した象りで投げ、相
手を強く制御する。そのような行動はしない。
その時は、その景色にあった象法で象り“抱虎”で優しく制御し訓戒
する!しかし、心は許さない。
  
          ・一喜一憂しない

体の動きは小脳と密接な関係があると言う。
「ここで変化しなければ」「ここで投げなければ」と言う思考をし
た時はこの時点で、動作がパワーに変わり象りが阻害される。
だから、一喜一憂しない。
そして騒がしいパワーは弱で静止して、ゆっくりと、できる事を一
つ一つ積み上げていく、たどり着いた答えにこそ価値がある。

     ・いつも稽古したものが勝つ

象水流は、


今も貴方の太極舞の稽古を支え続けている。

独自のアートスポーツで心と体を支え、貴方の稽古の可能性を最大限

に。

一度、身に着けたら、もう貴方のもの。

心と体を支える太極舞。

そして「努力」はたし算。一人一人の努力は積み重なって大きな力と

る。

でも 「協力」はかけ算。相手がそっぽを向けばゼロになる。

と!老生は教えられた事がある。

 

     制御法~抱 虎 Houko YouTube


(一図)(捕方)受け方を倒しその場の状況により右足を進め左手
         で受方の右手首を取る、
(二図)    左足の踵の後へ右足を進めながら右手で受方の右
        手首を取り
(三図)    左足を開きながら受方の右肩下に左手を入れ


(四図)左足の踵の後へ右足を退きながら受方を上方へ起こし上げ
    同時に受方の右手を横へ水平に伸ばし
(五図)左手先を受方の村雨の穴に当てながら左足を半歩踏み出し
    左膝を受方の肩甲骨に当て受方を制御する。
(六図)(五図)の正面

      ・独 古 Dotuko YouTube


(一図)(捕方)倒した相手を抱虎で制御して
(二図)    受方の右腕を左足の上に静かに擦り下ろしながら
(三図)    左足を退き


(三図)左足を退き
(四図)右足を退き左足を後へ退きながら左膝を地に付き
(五図)左手で受方の左耳を中指と人差し指で挟み捻りながら親指
    で独古を押し同時に受方の右手を我が左膝の上に乗せ圧し
    て極む。
(六図)五図の正面

      ・銀杏返 Ityougaesi YouTube 


(一図)(捕方)倒した相手を抱虎で制御する
(二図)    受方の右手を上方へ捻り上げ同時に右肩を後へ引
        きながら左足を退き仰向けに倒し
(三図)    左足の内側に右足を寄せながら受方の右手首を我
        が左手で持ち替え受方の右肘を右手で同時に掴み


(四図)左足を横に広げながら受方の右肘を受方の顔の横で押え同
    時に右掌を地に付け
(五図)我が右膝を受方の右手の腕馴に当て極めながら
(六図)我が右手の龍爪で受方の右顎を圧する。

     ・水 仙 Suisenn YouTube


(一図)(捕方)倒した相手を抱虎で制御する
(二図)左足を外側へ捻りながら右足を大きく左後へ退き同時に受
    方の右手を引き伸ばし
(三図)受方を伏せ向きに倒し同時に受方の右手を地に付け


(四図)その右手を捻り受方の腰の方へ引きながら引き上げ右足を
    内側へ少し踏みかえ
(五図)受方の右手を腰の方から回し上げながら左膝を地に付き我
    が左肩に当てながら左手を受方の腕の外側から
(六図)右肩越に左手を首横へ差し込み掌底を地に付けて右腕を極
    める。

      ・敷 島 Sikisima YouTube


(一図)(捕方)倒した相手を抱虎で制御する
(二図)    右手で受方の右手を後へ回し
(三図)    左足を退きながら受方の倒し


(四図)右足を退き
(五図)左足を退きながら左膝を受方の右首に当て
(六図)右足を開き左手で受方の右手を内側から替えて引き上げて
    極める。

     ・三吉野 Miyosino YouTube


(一図)(捕方)倒した相手を抱虎で制御する
(二図)    右足を外側に捻り左足を開きながら受方を倒し


(三図)受方の右手の肘を左手で掴み
(四図)右手先を受方の左下腹部に当て


(五図)受方の手先を引き肘を起こしながら右膝を地に付き
(六図)受方を伏向きにしながら我が左手で受方の右手を持ち替え
(七図)其の手の下へ我が右手を差し込みながら右手を受方の背に
    当て受方の腕を極める。

     ・紅千鳥 Benitidori YouTube


(一図)(捕方)倒した相手を抱虎で制御する
(二図)    受方の右手を上方へ振り上げ


(三図)左足を後に退きながら受方引き倒し
(四図)右足を退きながら右手で持つ受方の右手を左手に持ち替え
(五図)左足を退きながら膝を地に付き受方を倒し同時に受方の右
    掌を地に付け右手で受方の右肘を圧して極める。

     ・撫 子 Nadesiko YouTube


(一図)(捕方)倒した相手を抱虎で制御する
(二図)    左足を外側へ捻りながら右足を大きく左後へ退き
        同時に受方の右手を引き伸ばし


(三図)受方の右手を地に付けながら受方を伏せ向きに倒し

(四図)その受方の右手を腰の方へ回し引き上げながら右足を少し
    内側へ寄せ
(五図)左足を受方の右腕の外側から受方の右肩越に踏み込み受方
    の右手を左手に持ち替え手首を利かして極める。

     ・紅葉折 Momijiore YouTube


(一図)(捕方)倒した相手を抱虎で制御する
(二図)    左足を後へ退きながら受方を倒し我が左手の親指
        を受方の右手の小指の第一関節に当て四指で掌を
        掴み


(三図)右足を斜めに退きながら右手で受方の右手の甲へ親指を当
    て四指で掌を掴み
(四図)左足を後へ退きながら膝を地に付き同時に受方の右肘も地
    に付け
(五図)右足を横へ開きながら受方の右手首を135度の角度で極
    める。
    手首を極めた所

     ・関 山 Sekiyama YouTube


(一図)(捕方)倒した相手を抱虎で制御する
(二図)    受方の右手を上方へ伸ばし
(三図)    左手で持ち替えながら右手で肘を掴み


(四図)受方の右手を背に折込みながら右足を大きく後へ開き受方
    を倒しながら右手甲を地に付け
(五図)左膝を地に付き受方の右肘を地に向けて圧する。
(六図)五図の後面

     ・獅子頭 Sisigasira YouTube


(一図)(捕方)倒した相手を抱虎で制御する
(二図)    受方の右手を上方へ伸ばし左手で持ち替えながら


(三図)左足を後へ開きながら受方を倒し右足を左足の内側へ寄せ
    同時に右手で肘を掴み
(四図)左膝を地に付き受方の右腕の外側から我が左手を差し込み
    ながら左手を受方の左肩に当て(図は反対にしてある)
(五図)右膝を地に付き受方の右肘を圧すると我が左小手が受方の
    首に当たり首が極まる。

     ・雪 下 Yukinosita YouTube


(一図)(捕方)倒した相手を抱虎で制御する
(二図)    左足を捻りながら右足を斜め後に退きながら受方
        の右手を下方へ引き伸ばし


(三図)受方の体と腕が90度で伏せ向きに倒しながら地に付け
(四図)左手で受方の右肩を押さえながら左膝を受方の清冷淵に当
    て
(五図)受方の右手の親指を下に向けながら捻り上げて極める。

     ・彩雲飛 Saiunnhi YouTube


(一図)(捕方)倒した相手を抱虎で制御する
(二図)    左足を後へ大きく退きながら受方を倒し


(三図)右足を左足の内側へ退きながら 
(四図)左手で受方の右手首を持ち替えながら左足を左側に開き
(五図)受方の右手を受方の左腹部へ当てるようにしながら送り


(六図)受方の右手を大きく回しながら捻り同時に右肘を地に付
    けて受方を伏せ向きに返し
(七図)受方の右肘の横に我が左膝を地につき同時に受方の右手
    甲に我が右手を当て
(八図)右膝を受方の右肘の内側に付けながら受方の手首を圧し
    て極む。

     ・鳳仙花 Housennka YouTube


(一図)(捕 方)倒した相手を抱虎で制御する
(二図)    受方の右手を引き上げながら左足を大きく後へ退
        き受方を倒し


(三図)右足を左足の内側へ退きながら右手を受方の右肘へ当て
(四図)左足を横へ開きながら
(五図)右手で受方の右肘から手首まで霞を掛け同時に受方を伏向
    きに倒す


(六図)右手で受方の右手を腰の方から廻し上げ
(七図)右足を受方の左肩の下へ差し込み受方の右手を右肩の方へ
      引き上げ
(八図)肩と手首を極める。

     ・松 葉 Matuba YouTube


(一図)(捕方)倒した相手を抱虎で制御して
(二図)    受方の右手を引き上げ左足を大きく後へ退きなが
        ら受方を倒し
(三図)    右足を左足の内側へ寄せながら右手を受方の右手
        を左手に持ち替え


(四図)左足を横へ開きながら 
(五図)右手で受方の右肘から手首まで霞を掛け同時に受方を伏向
    きに倒し
(六図)右足を受方の左肩の横へ踏み込みながら右手で受方の右手
    を右腰の方から廻し上げ


(七図)同時に右手も引き上げ
(八図)左手で持つ受方の右手我が左手で取り
(九図)受方の左手を我が手前に引き受方の両肩を極める。


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